近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一が暮らした「旧渋沢邸」が都内に移築され、内部が一部公開された。公開されたのは清水建設が青森県から東京・江東区の自社の施設に移築した「旧渋沢邸」の内部だ。客間では新たにソファや絨毯などが再現されている。旧渋沢邸は清水建設の2代目・清水喜助が手掛けた築146年の建物。木造2階建ての日本家屋や、増築された洋館には食堂などもあり、戦後は国有化され大蔵大臣公邸としても使用されたが、1991年に青森・六戸町に移築された。今回火災を検知すると自動で放水されるシステムも構築され、今年1月には江東区の「指定有形文化財」となった。現在、一般公開に向けて準備中だという。