日本銀行では、2日目の金融政策決定会合が行われている。今回の会合では日銀による大規模な国債買い入れの具体的な減額計画が示されるが、市場の注目は追加の利上げがあるかどうかに集まっている。円相場は追加利上げの見通しを伝える一部報道を受けて現在1ドル=152円台後半で取引が進んでいる。日銀は物価上昇率の目標を2%としているが、円安による輸入物価の高騰などで上昇率はそれを上回り個人消費は弱い動きが続いている。円安の大きな原因の1つが日米の金利差。米国が利下げしていない現状では日本が利上げしなければこの差は縮まらず、与党幹部が利上げに言及するなど外堀は埋められつつある。植田総裁は先月の会合後の会見で「データ次第で利上げすることは当然あり得る」と市場をけん制した。追加の利上げが行われた場合、市場では政策金利が現状より0.15ポイント高い0.25%になるとの見方が大勢を占めている。住宅ローンの金利引き上げなどリスクも伴う追加の利上げについて日銀がどう判断するのか。まもなく結果が出る見通し。