米穀安定供給確保支援機構は全国180の生産者や卸売業者などを対象に米の需給や価格の見方などを毎月調べていて、きょう先月の調査結果を公表した。米の価格が高いという見方が強くなるほど100に近づく指数が先月は95と前の月より3ポイント上昇し、調査を始めて以降最も高くなった。一方で向こう3か月の価格の見通しを示す指数は54となり、過去最高だった前の月を23ポイント下回って大幅に低下した。向こう3か月の価格の見通しでは「現時点と同程度」という回答が多かったということで、調査した団体では「政府による備蓄米の放出で米の価格高騰が落ち着くという見方が広がったのではないか」と分析している。江藤農林水産大臣は「消費者が米を買い急ぐ状況ではない」として冷静な行動を呼びかけた。