江藤拓農林水産大臣は7月まで毎月10万トンの備蓄米を放出すると発表した。そのうち6万トンはスーパーや町の精米店に優先的に販売する枠を今回から設ける。この枠で入札する集荷業者は1か月以内にどの店舗で販売するかなど計画の提出を義務付ける。備蓄米の流通をめぐっては卸売業者の販売先調整などで時間がかかっているとの指摘もあり店頭での早期販売に限定した入札を行うことで消費者にいち早く届ける狙い。これまでの入札では政府が売り渡した同じ量のコメを原則1年以内に買い戻すことが条件だったが原則5年以内に延長する。短期間での買い戻しによるコメ不足を避けることで価格高騰を防ぐ考え。