昭和55年に放送された「よみがえる新日本紀行 琵琶湖・島ぐらし・滋賀県・沖島」を紹介。琵琶湖にある3つの島のうち人が住むのは沖島だけ。漁業の島である。車は島に一台もなく、火事での延焼を恐れてタバコは禁止されている。中学校がないため、子供たちは船に乗って近江八幡市の学校に通っている。帰りに小学校の教師らが乗り込む。沖島小学校に通っているのは校長先生以下7人。生徒は40人。沖島では男は数え年17歳で元服の式を挙げる。長男はその後猟師の道を選ぶのが習わし。8月~10月はゴリという魚の季節。9月24日、島の地引網が始まった。家族だけで漁をしていた若者が大人と一緒に地引網を引くことは昔から一本立ちできるかどうかの試金石だと言われてきた。沖島小学校の秋の運動会は島をあげてのお祭り。島のあらゆる団体が参加するのが習わし。