深夜、中国・河南省の道路を埋め尽くす大学生。みな自転車に乗っている。目的は名物料理だという。今年6月、大学生4人組が、名物の「小籠包」を食べるために、一晩かけて自転車で走行。その様子をSNSに投稿したところ、同じことをする大学生が続出。10万人が参加。車いすで走破する人も。しかし、小籠包を食べたあとは鉄道やバスを使ったのか町には大量の自転車が放置され、地元当局が対応に追われる事態となった。そもそもなぜ10万人規模の事態にまで発展したのか。中国事情に詳しいジャーナリスト・中島恵氏は、「ストレス発散と暇つぶしと群集心理みたいなものじゃないかなと思います」と話す。当局は、自転車に関するルールを順守するようアプリを介し通告。また、学生がキャンパスから出るには退出許可が必要になった大学もある。