自民党総裁選。出馬を模索してきた上川陣営。上川陽子外務大臣は立候補に必要な推薦人のめどがつき、あす出馬会見を行う。小林鷹之前経済安全保障担当大臣が「生まれ変わりの策」として打ち出したのは裏金問題で揺らぐ党の改革。政策活動費の毎年公開または廃止、旧文通費の使途公開と残金返納を訴えた。政策活動費廃止の主張は先週会見した小泉進次郎元環境大臣や茂木敏充幹事長と共通。林芳正官房長官は廃止論に慎重な姿勢で、法改正時の付則で「10年後」とした領収書の公開時期は「前倒すべき」とした。正式に立候補を表明した加藤勝信元官房長官は「不記載額を国に納める手続きを党で検討するべき」という主張は河野太郎デジタル大臣に近い意見。5度目の出馬となる石破茂元幹事長は「主権者の立場に立って、どのように透明性が確保されるか具体的に策定する」と述べた。小泉元大臣が「1年以内に法案提出する」と打ち出した選択的夫婦別姓を巡る問題。高市早苗経済安全保障担当大臣は「別姓制度ではなく旧姓をビジネスネームとして使える通称使用の拡大で対処すべき」とするなど自民党内でも意見が分かれている状態。