時代とともに設備されたプールも老朽化。こうした中、実技そのものを見直した自治体もある。前年を上回るペースで水難事故が発生している静岡県。市内すべての中学校で、プール施設が使われていない沼津市。こちらの中学校でも、プールの塗装は剥がれ、草木が生い茂っていた。教室で生徒たちが投げ合っているのは、ペットボトル。プールの実技の代わりに座学が行われている。溺れた人に浮くものを投げて助ける方法を学ぶ水泳授業の一環。沼津市では、民間プールの確保も難しいことなどから、市内のすべての中学校で、全学年での水泳の実技が廃止され、座学に切り替わった。事故の事例などを交え、その場面に遭遇した際の対応を学んでいく。座学で命を守る知識を学ぶが、実際に泳ぐ機会はない。
