全品270円居酒屋として全国に100店舗近くあった「金の蔵」が、現在は1店舗だけとなっている。運営会社の社長が大量閉店の裏側を明かした。全国の繁華街で目を引いた黄色い看板「金の蔵」、通称「きんくら」は2009年にオープン。タッチパネル式のオーダーで人件費を削減し、超激安路線で人気を集めた。しかし現在、営業している「金の蔵」は池袋サンシャイン通り店の1店舗のみ。サンコーマーケティングフーズ・長澤成博社長が取材に応じ「高額な賃料が毎月発生する形になるので、キャッシュもあっという間に底をついたので一気に閉店しようという形になった」などと話し人気絶頂からの転落を振り返った。新型コロナウイルスの蔓延だけでなく、働き方改革が大打撃を受けたのが要因だという。また「東京チカラめし」の運営も失敗し、2年で100店舗以上出店したが、現在は大阪市に1店舗のみになっている。静岡県の沼津漁港を訪れてみると、働いていたのは「金の蔵」の元店長たちである。漁師の後継者不足と社員の働き口がマッチして、「サンコーマーケティングフーズ」は今やれっきとした沼津我入道漁業協同組合の一員である。手がけるのは、仕入れ・加工・出荷に留まらず、自社漁船「三光丸」を持っていて漁にも出ている。金の蔵は山手線の内側に大きな店舗を出して失敗したので、外側に小さな店舗を出すことに方針転換したとのこと。長澤社長は「主力事業によって稼いでいた売上の80%はなくなるので、新しい売上の柱を作らないといけない」などと話した。居酒屋と鮮魚店を融合した「アカマル屋鮮魚店」で再び勢いを取り戻すことができるのか。長澤社長は「回り道した分、水産と飲食の基盤を事業化していこうとしていて、手応えはかなり感じている」などと話した。また今日のぐっとイチオシはお休みで、ことば検定スマートを開始し、祝日はポイント・当選者数が2倍との案内があった。
住所: 静岡県沼津市千本港町128-3
URL: http://www.numaichi.co.jp/
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