来月23日に投開票が行われる立憲民主党の代表選挙は泉代表、江田元代表ダウ紘、枝野前代表、野田元首相、馬淵元国土交通相が候補として挙がっていて、これまでに枝野前代表が正式に立候補を表明している。枝野氏はきのう、みずからの政策に盛り込んだAI関連の競争力強化に向けて技術開発に取り組む経営者と意見交換したほか、党の支援組織・連合の芳野会長と会談する予定。また立候補の意向を固めている泉代表は、来週初めに有志の地方議員から立候補の要請を受ける予定で、きのうは出演したテレビ番組で“外交安全保障やエネルギーなどは、現実路線で政策を進めていく安定感を示したい”と述べた。そして、立候補要請に“熟慮する”としている野田元総理大臣は、きのう台湾から帰国し“判断の時期も含めて考え方を整理したい”と述べた。みずからに近い議員らと意見を交わすなどして、詰めの調整を進めることにしている。党内に複数ある議員グループで、誰を支持するか決めているところはなく、野田の動向が選挙戦の構図を左右することになりそう。一方、菅直人元総理大臣が会長を務めるグループの会合では、所属する西村智奈美代表代行の立候補に期待する声が出された。西村氏は、執行部の一員であることを理由に慎重な姿勢を示したが、今後、党内で女性や中堅若手の擁立を求める意見が強まることも予想される。また、党の選挙管理委員会は、今回の代表選挙の地方遊説について、前回3年前の3か所を上回る全国10か所程度で行うことを調整していて、同じ時期に行われる自民党総裁選挙に対抗し、党の存在感を示す機会にしたい考え。