東京・港区で開かれた原子力規制委の定例会合では泊3号機の再稼働の前提となる審査について、北電が示した安全対策などが新規制基準に適合すると審査書案を議論した。地震・津波の評価対応、新たな設備など確認した結果を示し、規制委5人の委員が全会一致で決定し、事実上の合格を意味する審査書案をとりまとめた。今後、パブリックコメントなどを経て審査に正式に合格する見通しとなった。北電は再来年のできるだけ早い時期の再稼働を目指し、防潮堤の建設など安全対策工事を進めている。泊原発3号機の審査は福島第一原発事故から2年後、2013年7月に北電が申請していたが、敷地内の断層巡り北電が示したデータでは信頼性が足りないなどと指摘されていた。審査は追加調査を行うなど長期化し、事実上の合格まで11年9か月と最長となった。