大河ドラマ「べらぼう」で冨永愛が演じる高岳は老女という役職についていた。老女は女中のなかでも最高ランクに位置し、大名の願い事を幕府に仲介する役目があった。高岳が文でやり取りしていたのが仙台藩藩主の伊達重村。重村は常日頃からお世話になっている高岳への感謝の印として、江戸城に隣接する土地に屋敷を建ててしまった。津山郷土博物館に所蔵されている文献を紐解くと、高岳の過去に関する記述がある。高岳のかつての名前はゆうで、江戸にあった仙台藩の屋敷で働いていた。徳川吉宗の養女が仙台藩に迎えられ、重村を授かる。ゆうからすれば、重村は息子のような存在といえたのかもしれないという。
住所: 岡山県津山市山下92