2025年8月27日放送 22:00 - 22:45 NHK総合

歴史探偵
シン・大奥

出演者
佐藤二朗 片山千恵子 河合敦 
(オープニング)
今回は...

今回、大奥にまつわる新事実を紹介。

キーワード
大河ドラマ べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜大鎧
オープニング

オープニング映像。

(歴史探偵)
スタジオトーク

大奥は徳川秀忠の時代から200年以上存在していたが、同時代を生きた人々にとってベールに包まれた世界だったという。大奥でのことは他言無用、露見したら厳罰に処するという箝口令が敷かれていた。

キーワード
徳川秀忠
CGでよみがえる幻の大奥

東京国立博物館で開催されている特別展「江戸 大奥」では、大奥とゆかりのある品々が展示されている。大奥の入口は御鈴廊下と呼ばれ、長局では大奥で働く女中たちが暮らした。大奥の工事を担当した豊田家には大量の建築図面が残されていて、専門家の知見を踏まえて、CGで再現を試みた。御小座敷では将軍が毎朝、正室や女中から挨拶を受け、一夜を過ごすことも。最も格式高い部屋がご対面所。将軍や正室が客人と面会する部屋にあたり、狩野派が描いた障壁画などで彩られていた。

キーワード
東京国立博物館東京都立中央図書館江戸城本丸大奥総地図特別展「江戸 大奥」
スタジオトーク

河合敦氏によると、大奥の年間経費は現在の価値にして200億円にのぼったという。番組では大奥で働く女中たちが暮らした長局もCGで再現。8畳ほどの部屋で3~5人の女中が生活をともにしたという。才覚次第では出世も可能で、キャリアアップも期待できた。

大奥女性の素顔 最新研究で徹底調査!

寛永寺の一角には大奥で暮らした将軍の正室、側室が眠る墓所があった。米田穣教授らは発掘調査で見つかった骨を科学的に分析し、生前の食生活に着目する。また、健康に支障をきたすほどの濃度の鉛が骨から検出された。鉛を使った白粉は安価でノビがよく、落ちにくかったことから好評を博した。大奥の女性たちの間では、白粉を薄く塗ることは下品とも言われていたという。50年以上にわたって人骨を研究する馬場悠男氏は頭蓋骨から生前の相貌を復元できる。馬場氏は徳川家重の正室だった証明院の復顔像を見せてくれた。伝統的に柔らかい白米、魚を食してきた公家の食生活が見て取れるという。

キーワード
つくば市(茨城)国立科学博物館寛永寺徳川家重東京大学総合研究博物館比宮増子蓮光院
スタジオトーク

将軍が大名家から正妻を迎えると、その家の優遇に繋がりかねない。そこで、宮家や公家の女性を正室として迎えたと考えられている。また、大奥に勤めていた女中は退職すると、武家だったり、富裕の商人に嫁いだりした。徐々に大奥の情報が庶民へと流れ、正室の顔が描かれた浮世絵もつくられた。

「べらぼう」で活躍 大奥老女・高岳のルーツ

大河ドラマ「べらぼう」で冨永愛が演じる高岳は老女という役職についていた。老女は女中のなかでも最高ランクに位置し、大名の願い事を幕府に仲介する役目があった。高岳が文でやり取りしていたのが仙台藩藩主の伊達重村。重村は常日頃からお世話になっている高岳への感謝の印として、江戸城に隣接する土地に屋敷を建ててしまった。津山郷土博物館に所蔵されている文献を紐解くと、高岳の過去に関する記述がある。高岳のかつての名前はゆうで、江戸にあった仙台藩の屋敷で働いていた。徳川吉宗の養女が仙台藩に迎えられ、重村を授かる。ゆうからすれば、重村は息子のような存在といえたのかもしれないという。

キーワード
仙台市(宮城)伊達重村利根姫大河ドラマ べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜徳川吉宗津山市(岡山)津山郷土博物館高岳
スタジオトーク

佐藤二朗は大奥が幕府の維持・存続に貢献していたことを知ることができたという。また、調査を担当した岡崎アナは大奥のメイクを施して貰ったが、佐藤は「体を張ったというよりも顔を張ってた」と語った。

(エンディング)
次回予告

「歴史探偵」の次回予告。

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