気象庁によると、きょうも東海から九州にかけて晴れて気温が上がり、日中の最高気温は名古屋市で39度、京都市や津市、岐阜市で38度と危険な暑さとなるほか、熊本市や大阪市などで37度、鹿児島市や高知市、横浜市などで36度と猛烈な暑さが予想されている。各地の自治体は「暑さ指数」を活用して熱中症に注意するよう呼びかけている。暑さ指数は気温のほか、湿度なども考慮して算出され、環境省によると、より的確な熱中症予防につながるという。東京・墨田区では暑さの感覚が分かりづらいといった高齢者の声を受け、今年度から相談員が「暑さ指数の計測器」を持って高齢者の家を定期的に訪問し、注意を呼びかけている。96歳の男性の自宅を訪ねた相談員が男性の唇の乾きを見たり、冷房を使っているかなどを確認した後、計測器で暑さ指数を確認したところ、冷房はつけていたものの、指数は30程度の“厳重警戒”だった。暑さ指数は28以上になると熱中症のリスクが高くなるとされている。相談員は「高齢の人は若い人に比べて体内に水分を保持している量が少ない。こまめに水分を取りましょう」と述べた。一方、気温の上昇や暖かく湿った空気の影響で、西日本と東日本を中心に大気の状態が非常に不安定になる見込みで、雷を伴って激しい雨が降り、局地的には非常に激しい雨が降るおそれがある。気象庁は、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意するよう呼びかけている。急に冷たい風が吹くなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動するなど安全確保に努めること。また、日本の東の海上を北上する台風5号は、週明け月曜日の12日にかけて北へ進んだあと、13日にかけて北日本に接近し、大荒れの天気となるおそれがある。最新の情報に注意。