木製のこま「ずぐり」は、雪の上でもよく回るように「立ち子」と呼ばれるこまの軸が太く丸みを帯びているのが特徴で、県の伝統工芸品にも指定されている。木を削り出して「ずぐり」を形作る工程が「こけし」作りと似ていることからこけしの職人が制作に当たっていて、毎年この時期に作業が最盛期を迎える。黒石市にある観光施設「津軽こけし館」の工房では、こけし職人の小島利夏さんが円柱の形に切り出した木材を電動ろくろに取り付け、かんなを使ってこまの形に削り出していった。そして色を塗ったあと、こまの表面をロウで磨いてツヤを出し、30分ほどで「ずぐり」を完成させていた。最後に「ずぐり」にひもを巻き付けて実際に回転させ、こまの出来栄えを確かめていた。
住所: 青森県黒石市袋富山65-1
URL: http://tsugarudensho.com/
URL: http://tsugarudensho.com/