岡山県浅口市の寄島漁港にただ1人の女性漁師がいる。技術不足に体格の差など多くの困難に直面しながらも一人前になりたいと挑み続ける姿に密着。應本瑠奈さん29歳。日々の仕事の傍ら漁業の魅力を伝えたいと自分の仕事の様子をYouTubeで発信している。大学を卒業し養護教員の免許を取得した瑠奈さん。しかし、港町で育った経験から漁師への憧れを捨てきれず3年前に底引き網漁の世界へ足を踏み入れた。祖父の背中を見て漁師のいろはを学んでいる。崇明さんは今年で85歳。高齢のため4月に引退し、船も別の人に譲ってしまう。瑠奈さんは父親が営む牡蠣養殖の手伝いもしている。身長145センチの瑠奈さん。体格の差や技術不足、そうでなくても採算の取りづらい量を継ぐにはあまりにも課題だらけ。おじいちゃんの引退後も漁をあきらめたくないと、ただひたむきに努力を重ねる。そんな娘の姿に父は自分が娘に寮を教えるしかないと気持ちを固めていた。そこまでしてでも漁に出たいというその理由は、好きを仕事にしたいというところ。ひよっこ漁師の挑戦はまだまだ続く。