東京・浅草にある「あめ専門店」。店内は外国人観光客でいっぱい。動物のあめ細工が並んでおり、中には人気アクションゲーム「モンスターハンター」とコラボしたものも。あめ細工歴15年の手塚新理さんは海外でも高い評価を得るなど、世界から注目されるあめ細工のスペシャリスト。あめは冷えると固まってしまうため、冷める前に作らなければいけない。温めた原料を丸めて棒の先に固定。その温度は約90℃。手塚新理さんは熱いけど慣れてしまったと話した。ここからがスピード勝負。固まるまでのわずかな時間で造形。使うのは和バサミのみ。あめ細工は作り出したら切り落としたり、削り落としたりしないという。5分で金魚が完成。サイズの大きい超大作はパーツごとに作った後、接合部分に熱を加えて合体させる。完成した金魚を冷やし、バーナーで炙っていく。表面を溶かすことでガラスのような透明感のある仕上がりになる。従来のあめ細工は乳白色が一般的だった。しかし、手塚新理さんは透明のまま細工できないかと考え、原料の成分や温度管理などを試行錯誤。さらに空気が混ざらないように造形する技を磨き、3年近くかけて透明なあめ細工を完成させた。最後に食用の色素などで色をつけ、金魚のあめ細工が完成。カネオくんのあめ細工も作ってもらった。