止まることのない攻撃の応酬は世界経済にも影響し、その行く末を占うのが“ホルムズ海峡”の封鎖。多くのタンカーが行き来し、世界で消費される原油の20%が通ると言われ、エネルギー輸送の要衝となっているが、イランは船舶の通過を許可しないと警告。海峡近くにいたタンカーを攻撃するなど“事実上の封鎖状態”になっている。いわば原油を人質にしたかたちだ。現在日本は原油の9割を中東から、LNGの一部もカタールなどから輸入しており、長期化すれば大きな影響を受けることになる。その影響は思わぬ食品にも。都内にある納豆の専門店では自家製の納豆を販売するだけでなくイートインスペースで食べ放題を楽しむことができるが、原油価格の高騰で納豆にも影響が出るという。販売される納豆を入れる容器などの原材料が原油由来。さらにガソリンの価格が上がれば物流コストも上がり値上げ圧力につながるという。さらに都内のスーパーでは野菜などを包むトレーや袋などへの影響を懸念する声もあがっている。スーパーでよく見かける無料の袋も仕入れ価格が上がる可能性があるという。さらに影響は農業の現場でも。福井市の米農家が来月からの田植えを前に心配しているのが肥料問題。稲の成長に欠かせない窒素肥料の原料の一部は中東地域から輸入されているという。肥料代は5年ほど前と比べてすでに2倍になっていて、さらなる値上げは農家に大打撃だ。さらに暮らしへの影響はクリーニング店にも。水を使わずに洗うドライクリーニングで使うのは石油系の溶剤。ハンガーや衣服を包む袋なども多くが原油由来の製品。これまでに物価高騰に加えてさらにイラク情勢の影響が加わることで今後の不安は増すばかりだという。原油価格の高騰は私たちの生活に幅広い影響を与える恐れがある。
