原爆で失われた長崎の浦上天主堂の鐘が戦後80年経って蘇った。爆心地から約500mにあった旧浦上天主堂。左右の塔につるされた2つの鐘の音が地域の人に愛されてきた。原爆により旧浦上天主堂はがれきと化す。2つの鐘のうち1つは無事だったがもう1つは大破。被爆80年を前に、鐘を復元させる計画を進めてきたアメリカ・ウィリアムズ大学のジェームズ・ノーラン・ジュニア教授。教授の祖父は原爆を開発したマンハッタン計画に参加した医師。ノーラン教授が行動を起こすきっかけとなったのが被爆2世でカトリック信徒の森内浩二郎。ノーラン教授はアメリカ各地で原爆の被害を伝える講演を重ねて600人以上のカトリック信徒らから集めた寄付をもとに鐘を復元。新たな鐘は「希望の聖カテリの鐘」と名付けられ、壊れた鐘を忠実に再現している。2人も祝福式に出席。地域の人たちと共に鐘の復活を祝った。8月9日午前11時2分、80年ぶりに2つの鐘がそろって長崎の空に響き渡った。
住所: 長崎県長崎市本尾町1-79
URL: http://www1.odn.ne.jp/uracathe/
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