「医療的ケア児」が安心して生活するための各地の取り組みや、課題などを話し合うセミナーがきのう千葉県浦安市で開かれた。「医療的ケア児」の家族などで作る団体が開いたセミナーには、当事者や支援にあたっている福祉の関係者など約60人が参加した。災害時にも適切なケアを続けるために、必要な備えや課題を話し合った。千葉市にある支援施設の職員は、受け入れ環境が充実した特別支援学校を災害時の避難先に指定し、ことし訓練も実施したことなどを紹介した。その上で「医療的ケア児」は人工呼吸器・たんの吸引器などが必要なため、家族が蓄電池を備えておけるよう、各自治体が補助など行う必要があることなどを伝えた。東京江戸川区の施設の職員は、医療的ケアが必要な人が集団で避難生活を送ることを想定した訓練を実施したことなどを紹介した。