米軍那覇軍港は、1995年の日米両政府の合意に基づき、浦添市の沖合約49ヘクタールを埋め立てて移設する計画になっている。埋め立てなどを行う沖縄防衛局が、環境アセスメントの手続きの一環として、環境保全のために配慮すべきことをまとめたのに対し、埋め立てについての法律を所管する国土交通大臣は環境大臣の意見を踏まえてきのう、防衛局に意見を送った。意見では、埋め立てが想定されている区域やその周辺には、藻場や干潟、サンゴの群集があり、絶滅が危惧される魚や鳥、海藻などが生息している可能性があるとしている。そのうえで、生態系への影響が懸念されるとして、適切な調査を行ったうえで改変する区域を最小限にとどめ、影響を回避、低減することなどの環境保全措置を求めている。