広島県のポツンと一軒家を訪れ、妻・美智恵さんの実家と棚田を管理している康彦さんに話を聞いた。体調を崩して上がってこれない美智恵さんの代わりに、姉の里美さん夫婦が車でポツンと一軒家まで上がってきた。昔は車道が整備されておらず、旧道を通って2時間かけて通学していた。亡き父・弘毅さんは国鉄職員で蒸気機関車に乗っていた。家の前には海棠桜が咲いていた。母屋は建て替えて60年、納屋は建て替えておらず築100年だった。昔は田んぼのための農耕牛を飼っていた。部屋の中には蒸気機関車の写真が飾ってあった。弘毅さんは平日は国鉄職員として働き、休日は農作業をしていた。新幹線が開通する時にトンネル工事をして水が枯れてしまった。弘毅さんは市にかけ合い、新幹線のトンネルの中に出る湧き水を引いた。旧道を通って平家八幡神社に案内してもらった。途中、猪を捕獲する大きな囲い罠があった。平家八幡神社には能舞台があった。4年前までは秋祭りが開催されていたが、今後どうなるかはわからないという。帰る途中には落人が祀られたとみられる平家塚と供養塔があった。