今年5月に海外から羽田空港に到着した飛行機の乗組員が金の密輸で摘発された時の写真を紹介。摘発された量は約6kgで、当時の価格で1億円相当だった。背景にあるのは金の価格高騰で、おととしの同じ時期と比べると倍以上になっている。1億円分の金を海外から国内に持ち込む場合、本来は税関で申告して10%の消費税分の1000万円を支払えば適法に持ち込む事ができる。税関を通さず密輸入すると1000万円の支払いを免れることになる。その上で国内の買取業者に密輸入した金を消費税分を含む1億1000万円で売却すると1000万円が丸々不正な設けとなる。金が高騰するほど消費税分も大きくなり不正なもうけも大きくなる。また隠して密輸入した金を正規に輸出した場合でも消費税分の1000万円は還付されるのでその分が丸々不正なもうけとなる。金の輸出入の推移では金の輸入量がほとんど変わっていないのに輸出量はここ数年で急激に増加し、去年は過去最多になっている。日本での金の採掘量は限られているのでここまで急増しているということは密輸入した上で輸出する循環が増えている可能性がある。税関を所管する財務省も危機感を持っており、先週全国の税関長を集めて臨時の会議を開いた。税関で処分する場合密輸入を摘発しても罰金を払えば金を返すのが基本だったが今月から金を没収できる対応を初めて導入することとした。また罰金の金額も引き上げることにしている。手口が巧妙化しているので財務省は警察と連携を強化して対策を急ぐこととしている。
