食品パッケージに表示されているのが、おいしく食べられる期限を示す賞味期限。消費者庁は、この賞味期限をなるべく長く設定するよう求める案をまとめた。食品ロスを減らす狙いがあるよう。都内で1人暮らしをする大学生の部屋を訪ねる。ほとんどの食品に表示されているどちらかの期限。消費期限は安全に食べられる期限で弁当や肉など短期間で傷みやすいもの。一方、賞味期限は、おいしく食べられる期限。缶詰や冷凍食品など比較的傷みにくい食品に表示されている。こうした期限や表示方法について消費者庁は今日、ガイドラインの改正案をとりまとめた。消費期限には期限を過ぎたら食べないように。また、賞味期限には、期限を過ぎてもすぐに食べられないということではないといった表示が検討されている。更に、期限についてもなるべく長く設定するよう企業に求める方針を固めた。企業からの依頼で賞味期限を決めるための検査を行っている食品微生物センターを取材。賞味期限は現在、さまざまな検査で出た日数に安全係数という0.8以上の数字をかけ算して設定されている。今回、消費者庁が定めた方針では安全係数を食品に応じてより1に近づけ、賞味期限をなるべく長く設定するよう求めている。消費者庁は、延長などを盛り込んだガイドラインを3月末に公表する予定。