日本時間きのう夜、金融政策のカギを握る6月の米CPI(消費者物価指数)が発表された。2020年中旬頃からCPIの伸び率が急速に拡大した米国。その後、伸び率は縮小し、去年6月からは3%台で推移。今年5月は3.3%で6月の市場予想は3.1%だった。発表された6月のCPIは3.0%の上昇。市場予想を下回り、3カ月連続で伸び率は縮小した。市場ではFRBが9月に利下げをするとの見方が強まり、日米の金利差を意識したドル売り円買いが広がったことで、円相場は1ドル=161円台から一時1ドル157円台に急伸した。三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩氏は「米国株先物の上昇や長期金利低下の動きに比べると為替の動きはかなり大きいと思われる。現段階では推移にすぎないが、政府・日銀によるドル売り円買いの為替介入が行われた可能性も考えられる」と指摘。急激な円高を受け、日経平均先物は夜間取引で4万1630円(740円安)で取引を終えている。