ECB(ヨーロッパ中央銀行)は2会合連続で0.25ポイントの引き下げになった。第一生命経済研究所・田中理さんは「連続利下げに切り替えてきたが、今後の利下げ判断は事前に特定の政策パスは約束しない、データに基づいて判断すると従来の方針を維持した。12月の追加利下げは明言を避けた。これまで底堅かったサービス業、雇用情勢が崩れかけてきている。ユーロ圏は景気減速が広がってくると考えていて、12月も連続利下げになるのでは。データディペンデントと言っているが、データポイントのディペンデントではない。ECB・ラガルド総裁は、1つのデータで判断するのではないと強調。記者会見ではPMI(購買担当者景気指数)、消費者物価を強調。2指標を12月に向け注目すべき。かなり景気に変調の兆しも広がってきている。今のところ大きく後退局面に入っているというより、景気にブレーキがかかってきた段階。どう見極めていくのか、12月までに出てくる指標で点検をしていくことになるのでは」などと述べた。