ニューヨーク証券取引所から米国みずほ証券・兼松渉が解説。兼松さんは「15日のニューヨーク株式市場は上昇。発表されたCPI(消費者物価指数)の中で、インフレ圧力の弱まりが示唆されたことから、利下げに対する期待が再燃。米国銀行大手による決算内容も好感され株価を押し上げている。インフレへの警戒感がやわらぐなか、多くの投資家の関心は企業決算にシフト。このところの株価下落もあって投資家の期待値のハードルが無理のない水準にあることも、決算後の株価動向を占ううえでは強気要因。米国金融大手の決算結果は良いスタートを切った。米銀大手の第4四半期決算はトレーディング事業が好調。投資銀行事業も好調。トランプ次期政権下の規制緩和、M&A増加期待も高まっている。決算シーズンの注目点は、トランプ次期政権での関税、規制緩和の影響、最近のドル高の影響が焦点となっている。各社の業績見通しでは多くの投資家が抱く、2025年もハイテク大手が利益成長をリードするのか、マグニフィセント・セブン以外の企業“S&P493”による追い上げが期待できるのかへのヒントが得られるのでは」などと述べた。