中国・北京の小学校の前できのう、児童らが切りつけられた。巻き込まれた日本人はいなかったが、中国では同じような事件が相次いでいる。中国メディアによると、下校し始めた小学生らに対し男が刃物を振り回し、児童3人を含む5人をけがをした。公安当局の発表によると、事件を起こしたのは50歳の男だということだが、動機は明らかになっていない。中国東部・浙江省では、1週間前に登校中の親子が男に襲われたばかり。先月には広東省深セン市で日本人学校の男子児童も刃物で襲われ、死亡している。中国社会に詳しい東京大学大学院の阿古智子教授は、高い失業率など、中国社会が経済的に低迷していることが事件の背景にあるのではと指摘。そのうえで、中国政府としても相次ぐ事件の発生を隠しきれなくなっているのではと分析する。