数々の功績を残してきた長嶋さん。そこには人々の記憶に残る言葉や姿があった。現役以来の背番号3番を披露した監督時代2000年のキャンプでは、ファンの前で熱血指導。2018年に宮崎キャンプを視察したときには野球への情熱を燃やし続ける長嶋さんの姿があった。歳を重ねても尽きることがなかった勝利へのこだわり。当時81歳で出演した番組でも語っていた。この時「東京オリンピックに何らかの形ででてみたい」と夢を語っていた。3年後に開催された東京オリンピックで夢を現実のものにした。王貞治さん、松井秀喜さんとともに聖火ランナーを務め、約100mを歩いた。病に倒れたアテネ大会から17年。聖火を見つめる顔に笑顔がみえた。そして長嶋さんが目指した金メダルを後輩たちが勝ち取った。ファンの前に最後に姿を見せたのは去年11月。ジャイアンツファンで埋まった東京ドーム。グラウンドから見える景色を懐かしんでるようだった。球場を去る最後までファンサービスを忘れなかった長嶋さん。日本テレビが撮影した最後のインタビューでは、「ファンあってのプロ野球」などと話していた。