かつては映画の告知看板を手書きで行う文化があったが、この文化は今も現存しているのだという。手掛けているのは浅香正廣さんで昔はこのような看板が存在していたと知ってもらえれば楽しいと話している。畳1枚ほどの大きさの布で作られていて、人物の姿を下書きしアクリル絵の具などで仕上げていくが、表情は目の細部をこだわることで表現しているのだという。1枚につき最大10時間がかかるといい、浅香さんは写実的な作りにしすぎないことを心がけているのだという。これまでに300枚ほどの看板を描いてきたが、本業は音楽ライブなどの舞台美術だという。深谷市の映画館は1970年代までに全て閉館してしまったが、地元のNPOが2002年にミニシアター「深谷シネマ」をオープンしたことで復活する形となった。小島芽唯さんは弟子の1人で、中学生ながら看板を任せられるほどに成長している。映画をつくる人の思いを看板で伝え、街の活性化に役立てたいと浅香さんは話している。
住所: 埼玉県深谷市仲町2-25
URL: http://fukayacinema.jp/
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