新紙幣の発行が目前に迫り、準備が大詰めを迎えている。20年ぶりの新紙幣の発行。その経済効果は1兆6300億円ともいわれている(野村総研・木内登英氏より)。一万円札の肖像画に選ばれた渋沢栄一の生誕地、埼玉県深谷市では、記念するイベントが行われている。銀行のATMを手掛けるOKIでは、今年1月から工場をフル稼働。去年と比べて約2倍になっている。工場のフル稼働は来年3月まで続く予定だそう。タクシー会社「葵交通」(東京・杉並区)は、新紙幣の対応に間に合った。ただ、納金機のほか両替機も合わせて400万円かかったそう。一方で今回、大きく変化した店もある。博多ラーメン熟成とんこつ屋(愛知・北名古屋市)では、券売機をやめキャッシュレス決済にした。その理由の1つに費用がある。客はスマホで注文、支払いができるようになった。