プロ野球では日本一をかけた戦いが、明後日から始まる。8年ぶりの日本一を目指す新庄剛志監督率いる北海道日本ハムファイターズは、パ・リーグ2年連続最下位から雪辱を誓った新庄監督3年目の今シーズン、2位と飛躍を遂げた。そんなファイターズ打線のキーパーソンが、6年ぶりのクライマックスシリーズ進出を決める一打も放った清宮幸太郎。清宮は今シーズン、規定打席には届かなかったものの、打率.300・得点圏打率.394・ホームラン15本(チーム3位)と勝負強さが光る。今シーズンの日本ハムは、逆転勝利が12球団トップの32回、パ・リーグ2位でCS進出を決めた。清宮は「(今シーズンは)逆転が多い。あきらめない野球が今年はできている」、「(チームが変わったのは)新庄BIG BOSSになってから2年間、たくさんいろんな経験をさせていただいた」などと語った。清宮は、新庄監督から言われた“印象に残っている言葉”について、「終盤戦にかけて『頑張りますと言うな』『楽しみますにして』と言われた。“楽しんで野球をやろう”という心が、みんなに根づいている」と語った。新庄監督が選手たちに声掛けしている言葉「楽しむ」は、選手たちだけではなく、ファンにも楽しんでもらうのも忘れないのが“新庄流”だという。まさに、ファンと選手が一つとなり、リーグ2位をつかみ取ったことで、CSステージは本拠地・エスコンフィールドでの開催となる。清宮は「本当にファンの方たちの声援なくして、今年の僕たちの戦いはない。もう1回、力を借りたい。3年かかりましたけど、やっとここまできて日本一になるチャンスはある。僕たちが最後、ボス(新庄監督)を漢(おとこ)にしたい」と語った。