12月といえば忘年会の季節。みんなでお酒を飲みながら宴会という形とは少し違った新たなスタイルが出てきている。東京・渋谷のバーで、忘年会に向けて予約が好調なのがノンアルコールの宴会プラン。ノンアルコールや低アルコール飲料など、150種類以上を提供。例えば、ノンアルコールのジンとストロベリーソースなどを合わせたカクテルや、レモネードに載せた綿あめに炭酸水を注ぎ、見た目の変化を楽しむことができるものも。バー運営会社・元田済取締役は「今までバーは酒が飲める人だけの世界だったと思うが、酒が飲めない人もしこう性がある飲み物をノンアルコールで楽しめるところも知ってもらい、楽しんでもらいたい」と語った。このバーは大手ビールメーカーが2年前にオープンしたもの。新しいノンアル飲料の商品化にあたり、大学のゼミとも連携。大手ビールメーカーは、多くの若者と関わることで、アルコールに対する考え方を探っているという。大手ビールメーカーマーケティング本部担当課長・鬼頭宏幸さんは「お客様と向き合って、そこからスケール(拡大)させていくような商品開発を行っている」と述べた。市場の拡大が続くノンアル飲料。背景にあるのは、近年進むアルコール離れ。飲酒習慣のある人の割合を分析すると、40代以下では約15年の間に軒並み減少。こうした中、忘年会の形が変わりつつある。