きょう午前、東京・渋谷区では東京消防庁や警視庁などが、地下鉄の車内で不審者が袋に入ったサリンをまき、多数のけが人が出たという想定で、医療機関や地下鉄の事業者と連携した訓練を行った。地下鉄サリン事件から今年で30年となり、当時の被害を念頭に置いた訓練では、消防隊員がけが人の救助活動を行ったほか、サリンをまいた人物が有毒物質を浴びていることも想定して、身柄を確保したあとに、化学物質を除染する手順を確認していた。東京消防庁は、「想定外を想定内にするために、警察や自衛隊など関係機関との連携を深めたい」としている。