渋谷区の路上飲酒禁止条例について。日本人と比べると外国人の飲酒者の増加が著しく、渋谷区が調べたデータによると路上飲酒をした人数は去年の6月の週末、外国人が一日平均で48.8人。それがことし6月の週末、比較するとなんと134人と2.7倍と大幅に増えている。観光政策に詳しい城西国際大学の佐滝剛弘教授によると「海外では路上飲酒が禁止されている地域が多い中、日本は路上飲酒に寛容な国だとSNSで広まってしまった。渋谷は悪い意味で聖地化してしまった」と指摘している。渋谷区は外国人向けに英語のチラシを作るなどして条例の内容について理解を進めていきたいとしている。ただ今回の条例については違反しても罰則はなくてどこまで協力を得られるか鍵になる。この条例について外国人にも受け止めを聞いたところ、禁止になったらルールを守るよという人がいた一方で禁止されていない場所に広がってしまうのではという声もあった。区は今回の規制強化でも効果が見られないという場合は罰則を設けることも検討するとしている。そしてそのうえで区だけの対応には限界がある、広域的な問題だとして東京都などにも協力を求めていきたいとしている。