ヴァンフォーレ甲府対浙江の試合には全国のJリーグサポーターが結集していた。それを実現させたのはチームの戦略であった。ヴァンフォーレ甲府は初めて国際大会に臨むことになった。チームが目標に掲げた集客数は普段の平均より大きく上回る1万人であった。それを達成するために打ち出したのが「甲府にチカラを」という新たなキャッチフレーズ。キャプテンの関口選手などにも協力してもらいSNSでメッセージを発信した。熱心なサポーター以外にも呼びかけようと渋谷の巨大スクリーンでもPRを行った。チームのためにサポーターたちも動き始めていた。サポーターの矢部さんはSNSで「甲府にチカラを」のメッセージを拡散した。人気バンドのメンバーなど山梨出身の著名人などが次々と発信し急速に輪が広がっていった。ヴァンフォーレ甲府対浙江の試合の入場者数は1万2256人で目標を大きく上回った。試合は4対1でヴァンフォーレ甲府が勝利した。矢部さんは「J2でも世界で戦えることを示せたのは誇りに思います」などと話した。