「渋谷みつばちプロジェクト」の代表・佐藤勝に早速、ミツバチを飼っている場所へ案内してもらった。高いビルの立ち並ぶ渋谷の街。コンクリートの大都会の、どこにミツバチがいるのか。ビルの屋上で飼っているミツバチは約8万匹。4月から9月までハチミツを取っている。養蜂は代表の勝の担当。巣箱からゆっくりと蜜枠を外し、蜜ぶたを削り取るときらきら光っている。これを遠心分離機に入れて回すと、琥珀色のハチミツがたっぷり。渋谷のハチミツはどんな味がするのか。1年間で取れるハチミツは100キロ程。しかし、プロジェクトの目的はハチミツを取ることではない。ミツバチが増えると、ミツバチが植物の受粉を活発にする。すると果実が実り植物が増えまたミツバチが増える。こうした循環で豊かな生態系につなげようという。