奈良県王寺町では町民会館の一室で毎月桂福丸さんが教える子どもの落語教室が開かれている。授業は子どもとマンツーマン。生徒は小学1年生から高校生まで全部で10人が通っている。1人に30分以上かかるためこの日の教室は4時間にわたった。福丸さんが教え始めたのは11年前で町からの依頼がきっかけだったが、次第に落語が子どもたちを成長させると感じ始めた。落語の魅力を沢山の子どもたちに伝えたいともう一つ取り組んでいるのが小学生向けの寄席。付き添いの大人は入場できないのがルール。落語の内容は子どもが楽しめるよう自らアレンジしている。これまで全国で40回以上開催し、入場料は500円。福丸さんの落語教室にこの夏大きなチャレンジをする生徒が。横山健人さん小学5年生。大阪で開かれる夏まつりで高座に上がることになった。沢山のお客さんの前で披露するのはこれが初めて。両親は引っ込み思案な健人くんの申し出に驚いたという。今度の夏祭りで健人くんが特に楽しみにしているのが自分で考えたまくらで、初めて自分で作るまくらで笑いを取るのが目標。夏祭り当日、会場には続々と多くの親子がやってきた。中央には健人くんの上がる高座も。健人くんは10分間の演目を堂々とやりきった。健人くんは30点くらいだとして、めっちゃ大きな声を出さないと届かなかったと話した。