医療用の3Dプリンターを開発したのはサイフューズ。バイオ3Dプリンターはデータをもとに細胞から人工臓器を作製する。プレートの中には直径0.5ミリの小さな粒があり細胞を培養した塊。直径は0.5ミリ。この培養した細胞を先程の3Dプリンターにセットし完了。スタートボタンを押すとプレートが動き出しプレートから細胞を吸い取り、液体が入ったケースの中にいれるがその中には剣山のような細い針がある。直径は0.1ミリほどでこの針に細胞を一つずつ刺していく。細胞を針に刺すことで、細胞が結合し中部状の組織に3Dプリンターで作った人工血管は患者の細胞だけで作るために拒絶反応がないという。さらに血栓で詰まりやすいと行ったこれまでの人口血管の課題を解決できる可能性も。この3Dプリンターの治療に世界で初めて成功したと発表した京都大学医学部附属病院が今年に発表。バイオ3Dプリンターで作製した組織を神経に移植でき、事故などで指の神経が途切れた患者に移植手術を行った。岡山県の医療機器メーカーはある治療器具の開発に成功した。使うのは金属3Dプリンター。チタン粉をレーザーで加工していく。完成した治療器具には網目の細かい加工が。内部にも施されこの複雑な構造が鍵を握っている。この器具を使った手術が全国の病院に広がり、脊柱菅狭窄症という病気は、加齢などで椎間板という組織が傷んで背骨が変形し神経を圧迫し腰痛などを引き起こす。推定患者数は580万人に及ぶ。手術はまず悪くなった椎間板を取り除き、器具の先端にはあの網目状の器具。椎間板を取り除いた場所に埋め込んでいく。すると周囲から骨を作る細胞が入り込んで器具の中で骨が成長。悪くなった椎間板のかわりとなる。複雑な形状が大事で骨の成長を促し、定着しやすくさせる。これまではできなかった微細な加工が3Dプリンターで実現した。手術は2時間で終了した。医師によると新しい器具を使うと一年以上から4ヶ月ほどに短縮できる。