来年春入社の学生らの内定式がきのう各企業で行われた。新型コロナが5類に移行し、対面開催の企業が相次いだ。日本生命の内定式では千葉・浦安市の会場に約400人、全国の会場を合わせると約800人が参加した。学情の9月の調査によると、内定式をコロナ前と同規模でリアルで実施する企業は8割を超え、前年比で43.5ポイントUPとなった。背景にあるのは学生優位の“売り手市場”で、リクルートによると9月1日時点の就職内定率は91.5%となっている。今年の内定者の多くはオンラインの大学生活を過ごした世代であるため、企業は対面開催のほうが学生の記憶に残り満足度が高いなどの見方を示している。みずほフィナンシャルグループでは5社で合同採用となった約1000人を大賞に都内の会場で内定式を開催した。人手不足を背景にいまだ選考を続ける企業も多いという。末延さんは「今はインターンシップもあるので一斉にやるのはもう日本もやめた方がいい」などと言った。