SNSに投稿された動画をきっかけに世界で大人気となった喫茶店がある。80代の江戸っ子店主が訪れた客をもてなす技と接客の魅力に迫った。日本人のみならず多くの外国人を魅了する昔ながらのプリン。癖のあるベテランマスターの愛情がたっぷりと込められていた。午前9時のオープン前だが、店の前にはすでに長い列ができている。JR新橋駅から徒歩10分ほどの場所にある1971年創業の老舗喫茶店「ヘッケルン」。ここに来た外国人観光客たちの目的は甘さ控えめで素材の味を生かしたヘッケルン名物のジャンボプリン。SNS動画をきっかけに世界で大人気に。82歳のマスター・森静雄さんの、訪れた客をもてなす技と接客の魅力に迫った。蝶ネクタイがトレードマークの森さんの姿にスマホを構える人も。他の店にはないプリンを作ろうと考案したという一般的なプリンの2.5倍はある名物ジャンボプリン。ヘラを使うと崩れてしまうため遠心力を使い、崩さずに盛り付ける動きを紹介。森さんの独特なパフォーマンスがSNSに投稿されたことをきっかけに、一目見ようと世界中から多くの人が訪れている。森さんは17時間座らず、ご飯も食べられないという。ジャンボプリンは早々と売り切れることも珍しくない。森さんの気さくな人柄も店に来たくなる魅力になっている。プリンにも客にも愛情を注ぐ森さんに今後について聞くと「俺は最低でも(この店を)100年やる、100歳までやる。筋書はないけど、心の交流っていう店にしたいな」と話していた。