日本と中国、韓国の外相同士の会談が都内で開かれ、未来志向の交流と協力に向けて3か国で連携を強化することを確認した。会場前からリポート。外相会談で議長を務める岩屋毅外務大臣は冒頭、「3か国は国際社会の平和と繁栄に大きな影響力と責任を有している」と述べ、協力の重要性を訴えた。岩屋大臣は中国の王毅外相、韓国の趙兌烈外相と少子高齢化など各国が抱える共通の課題や、北朝鮮への対応を巡って意見を交わし、連携の強化を確認した。また、中国からは李強首相が出席する3か国の首脳同士の会談について「なるべく早い適切な時期の開催」に向けて調整を加速することで一致した。現在、岩屋大臣は、趙兌烈外相と個別に会談を行っているが、午後からは王毅外相とも会談するほか、およそ6年ぶりとなる「日中ハイレベル経済対話」が開かれる予定。中国が全面的に停止している日本産水産物の輸入再開を巡り、ある外務省幹部は「暗中模索のフェーズは抜けた」と話していて、今回の会談でこうした懸案の解決に向けてどこまで議論が進展するのか注目される。