宮内謙吾さんは以前は船舶・鉄鋼メーカーに勤務し仕事一筋だった。今、宮内さんが通っているのは子育て支援施設。有償ボランティアとして子どもと遊び、親からの子育ての相談にも乗っている。子どもたちから大人気の宮内さんだが、会社員時代は子どものことなど眼中にない状態、子どもが苦手だったという。宮内さんは定年直後に娘が出産し、そのタイミングで娘の夫が単身赴任になった。時間を持て余していた宮内さんに白羽の矢が立った。そのとき、妻に子育て支援のボランティアをはじめて子どもとの付き合い方を学んではどうかと提案された。最初は戸惑いばかりだったが、自分が見たら見返してくれることの連続で、子どもとの付き合い方を自分のものにした。孫が育ってからも子どもとのふれあいをやめたくないと現在まで12年活動を続けている。