日本とインドの海上保安機関が横浜市で、油などの流出を想定した合同訓練を行った。訓練には米国とオーストラリアの海上保安機関も視察に訪れ、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、連携の強化を図るねらいがあると見られる。日本の海上保安庁とインドの沿岸警備隊の合同訓練は今回が20回目で、横浜市の横浜海上防災基地で行われた。はじめに、海上保安庁の瀬口良夫長官がインドの巡視船に乗り込み、油が流出したときのフェンスの設置手順について説明を受けた。その後、日本の海上保安官が、有害物質が流出した船内で救助活動を行うときに着用する防護服や、けが人などをロープでつり上げて行う救助について説明した。きょうの訓練には、米国とオーストラリアの沿岸警備隊の隊員も視察に訪れていて、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、連携の強化を図るねらいがあると見られる。