現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」で管理栄養士の主人公、結が病院で働く場面で「潰瘍性大腸炎」に言及する場面があった。一度、発症すると完治は難しく国の難病に指定されていてクローン病などとともにIBD(炎症性腸疾患)と呼ばれている。この炎症性腸疾患、激しい腹痛や下痢などの症状が出ると言われ、国内の患者は29万人いると推計されている。世界希少難治性疾患の日のきょう、日頃から急な腹痛への不安を抱え食べるものに気を遣う人も多い難治性の疾患の1つ、炎症性腸疾患について大学生に疑似体験してもらう取り組みを取材した。IBD(炎症性腸疾患)は10代から20代の発症が多く今回の企画は大手製薬会社と東洋大学が若い世代に疾患への理解を深めてもらおうと開いた。学生は起きてから24時間、製薬会社とイギリスの企業が共同で開発したアプリの指示に従いながら患者になりきって日常生活を送る。炎症性腸疾患の患者が気を遣わざるをえないのが食事。一日の脂質は30グラム未満に抑えなければならず揚げ物や肉を避けると数多くのメニューは選べなかった。結局ネギトロ丼を食べたが、s真帆から痛みが発生したという指示が入り、体をかがめて痛みが過ぎ去るのを待った。疾患を正しく理解することの大切さを感じた場面もあった。知り合い役の人からパーティーに誘われた際、事前に病気であることを伝える配慮を提案された。大手製薬会社の金生竜明さんは「理解が少し進むだけでいい環境になるのではないか」とコメントしていた。