日本酒や焼酎、泡盛といった日本の伝統的酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録される見通しになった。文化庁によるとユネスコの評価機関は日本時間のけさ、日本が提案していた伝統的酒造りについて無形文化遺産に登録することがふさわしいとする勧告をまとめ発表したということ。500年以上前に原型が確立した日本の伝統的酒造りは米や麦などを蒸す、こうじを作る、もろみを発酵させるなどの伝統的に培われてきた技術が各地の風土に応じて発展し自然や気候と深く結び付きながら伝承されてきた。こうした技術で製造される酒は儀式や祭礼行事などにも使われ、日本文化で不可欠な役割を果たしてきたとされている。文化庁によると来月2日から開かれる政府間委員会で無形文化遺産への登録が正式に決まる。無形文化遺産には国内では能楽や和食、おととし加わった風流踊など22件が登録されていて、現在は書道が提案されている。