暖冬からか例年より早く花粉が飛散している。国民の3人に一人が悩む花粉症。そんな状況に政府も対策に乗り出した。たとえば、農水省管轄 農研機構と東京共済病院 遠藤朝則氏が取り組むのは、スギ花粉米。食べるだけで花粉症が良くなるタンパク質が入っているお米だといい、一刻も早い実用化を目指し研究を重ねている。一方で、無花粉スギへの植え替えも本格化しているが、東京農業大学の小塩海平教授は「スギ林が日本中で440万ヘクタールとだいたい吸収の面積ほどあって林業従事者が4.4万人なので100年かかるはず 植え替えをやる一方で花粉を飛ばなくするのが大事」だと語る。日本三大人口美林の天竜杉が広がる静岡・浜松市のスギ林に入ると花粉がはっきりとカメラに映る。小塩海平教授が開発したのはスギの雄花だけを狙い撃ちする薬剤。