熊本県立大学・島谷幸宏さんは治水と環境をどうやって調和させるかを長らく研究している。いま取り組んでいるのは地面を掘って作った「雨庭」という窪み。雨庭に雨水を溜めて地下に浸透させることで下水道に流れる雨水を減らし、川が溢れるのを防ぐという。周りに植物を植えることで土の中に空間ができ、雨水がより浸透しやすくなる。川に流れる雨水を約9割も減らす治水効果があることも分かっている。島谷幸宏さんは2030年までに2030個の雨庭を熊本県内に作ることが目標、みんなで治水に参加して新しい時代の治水になればいいなと思いながら進めていると話した。