戦時中に特攻を行った陸軍海上挺進戦隊「マルレ部隊」に所属した佐野博厚さんに話を伺うことに。マルレはモーターボートに爆弾を積んで敵の船に自爆するものとなっていて、1944年の6月に米軍による本格的な空襲が行われると、日本軍が米軍の船に有効打を与えるためにマルレ部隊を考案した。佐野さんは怖いと感じたことはなく本望だと感じていたと当時を振り返った。部隊は終戦の4か月前の本土決戦に供えて熊本県へ向かったが、出撃命令の前に終戦を迎えた。マルレ部隊の隊員は約7割が戦死し、その多くが16~25歳だった。佐野さんは「戦争の愚かさ 平和のありがたさ 本当の体験したものだけが教えられる」と話し、平和な争いのない世界を願っている。