今回の選挙では選挙運動の在り方が議論を呼んでいる。候補者のうち熊谷氏と小倉氏は千葉県内で街頭演説などを続けている。しかし、ほかの2人は告示後最初の週末、千葉県から遠く離れた神戸市で街頭演説を行った。今月1日、立花氏は選挙運動用のたすきをかけて神戸市で演説を行った。演説のほとんどは兵庫県政を巡る問題に関する内容で現場は一時騒然とした。続いて黒川氏も同じ場所で演説を行った。ほかの候補者に言及したり経済振興策について訴えたりしていた。公職選挙法では選挙区の外での運動を禁止する規定はない。一方で選挙運動は有権者が候補者の政策などを知る基礎的な手段として位置づけられ候補者はいわば特別な権利を与えられた状態にある。日頃の政治活動では行うことができないいくつかの行為が認められている。選挙制度に詳しい神戸大学大学院法学研究科・品田裕教授は「有権者が何が適切でどこまで許されるべきかの共通認識を持つことが重要で、きちんと議論する必要がある。」と話している。千葉県知事選挙の投票は千葉市長選挙と同じ今月16日に行われ、即日開票される。